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野菜生産者のお話

今日は生活クラブ生協主催の野菜の生産者との交流会が市内の公民館であったので行ってきました。

成田の辺で無農薬で野菜を作っている、三里塚の生産者です。

農家の方で、話をすることを職業としているわけではありませんから、正直、お話は上手ではありませんが、とつとつと語られる中に、とても大事な、本質をついた言葉が多く、非常に考えさせられる内容でした。

三里塚生産者

私たちの農業で大切にしていること・・・自然界の本来の生態系を崩さないように。人間が手を加えなくても循環がある。
肥料というのは、有機であれ無機であれ、野菜にとってビタミン剤みたいなもの。与えれば早く、大きく、立派に育つ。が、野菜の持つ固有の生育時間・・・それはゆっくりしたもの・・・に沿って育てる方が、味がある野菜に育つ。無理して育てない。
だけど、畑で何回も野菜を収穫するということは、それだけ(人間が畑から)搾取しているわけだから、その分を補ってあげる必要がある。それが「ぼかし肥え」、分解が終わっている窒素分のなくなった、微生物がたくさんいる資材を入れて、微生物が住みやすい土作りをしている。

窒素分が多いと青々しておいしそうに育つが、現実には発がん性が指摘されていたり、地下水の汚染を引き起こすなどの問題もある。
緑が濃いものよりも、薄いものの方が、ぎりぎりのところで生きているから味が濃い。
植物にとっても、いっぱい食べ物がある(窒素分が多い)状態より、ほどほどの食べ物がある方が健康的。
今野菜のおいしさの評価といえば「甘い」「柔らかい」という点ばかり言われるが、本来はそれだけではないはず。
肥料を入れるということは、経済活動・・・「量産」に伴って発生してくる。農薬も、作付けしたものを全部出荷しようと思えば、使わざるを得ない。
有機でやっていこうと思ったら、虫が食ったあとの残ったものを出荷する、少量、多品種。そうでなければ有機は成り立たない。
などなど・・・

「低農薬であっても、虫や病気が出やすい時期に1回まけば、完璧に効く。そこから離れるのは難しい」という言葉が印象的でした。
有機で作るというのはすごく大変なこと、「減農薬」と「無農薬」との間には、とても大きな壁があるのかもしれません。「ずっとそれでやってきたから」当たり前みたいに思ってるとのことでしたが、採算度外視くらいの覚悟がないと、無農薬ではやっていけないのかも・・・だって、なんと6000株植えた白菜、出荷したのは1000株だとか。
しかも、このところの温暖化で、病気や特に虫が非常に増え、出荷できる状態のものが少なくなってきているのだそう。
「これは技術ではどうにもならない」これから作物がどうなるか先が見えない、とおっしゃっていました。

なるほど、温暖化の問題は、自然に関わっている人にとってはダイレクトな問題なのだ、私たちも自分のできることをしていかないと・・・人ごとじゃないんだな、と思います。

「自分のうちで食べる野菜を作って、余った分を出荷する」くらいの規模でないと、有機農業は成り立たない、逆に、そこにこれからの農業のあり方の一つのヒントがあるのかもしれません。
嬬恋村はキャベツの産地なんだそうですが、毎年連作するため、土壌改良材を使う、それはすごい量なんだそうです。
そういう風に、「単一化」することに問題がある、「持続」ということを考えたら「多様性」ということが非常に重要。「単一化すると自滅するのは時間の問題。自分以外のものを排除し、競争がなくなる。自分以外のものがなくなると成長がなくなる」という言葉にも、うならせられました。

もう一つ、おもしろかったのは、食品衛生法などができてから「腐らないように」気をつけられるようになったわけだけど、保存料などは腐りにくくするわけだから、人間の口に入ったとき分解しにくい、だから体に負担になるんじゃないか、という言葉。
いかにも、微生物とつきあっている人の言葉だな、と。
土の中の微生物の活動も、人間の消化管の中のバクテリアの活動も同じなんだ、と。
「私らは小さい時には冷蔵庫もないから、ヤバいものも食べましたよね」それで抵抗力ついたのかも・・・笑ってましたけど、「自然」ってどういう状態か、私たちはあまりに便利な生活になって見えなくなってしまってる部分があるのかもしれません。

そんなことを考えさせられたお話でした。

長々おつきあいありがとうございました。^^

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by tiny tree  at 00:59 |   |  comment (4)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

勉強になります

無農薬も大変だろうなぁ。。。ぐらいしか考えたことがなかったのですが…。
本当に大変なのですね。

たくさんの人が無農薬を探して積極的に買うようになるといいですね。
by はぴはぴ☆ 2009/03/06 15:34  URL [ 編集 ]

はぴはぴさん
そうですね、「無農薬はこういうわけで値段が高いけど、それを承知で買う」という人が増えるといいですね。
結局、無農薬の大変さは、今の流通システムの中での販売による部分が大きいのだと思います。近所で作ってる人のを買いに行くのだったら、「無農薬で作ってほしい。その分引き取る、もしくは廃棄分も上乗せの値段で買う」という交渉が成立すれば、それほど難しくないのかもしれないですよね。
やっぱり、どんな風に作ってるのか、直接お話を聞いたり、産地に行ってみせてもらったりするとすっごくいいと思います。
作る人と買う人が、「どういうものが欲しい」「こういうものなら作れる」ということを納得しあう関係性の中で、無農薬だったり、より良いものが手頃な値段で買える、ということが成立するのだと思います。
(それをやってるから私は「生活クラブ生協」という組織が好きなんですよね・・・蛇足^^;)
by tiny-tree 2009/03/06 22:51  URL [ 編集 ]

なるほど…

最近は、できるだけ人間関係を排除したサービスをみんなが求めているのかもしれないですね。
それが、誰がどこでどうやって作ったかを考慮しない流通へと押し流してしまったのかなぁ。。。

私も近所づきあいとか親戚づきあいとかは苦手だし、できるだけ避けたい、なんて思ってしまう方なのですが、そういう古い関係性じゃなくて、もっと近代的な関係を生産者の方たちと築けたらいいなぁ、と夢のようなことを考えてしまいました。
by はぴはぴ☆ 2009/03/07 11:15  URL [ 編集 ]

はぴはぴさん
うん、うん、「しがらみ」ではなくて、サポーター的な。消費者は生産者の努力を理解して応援し、生産者はやる気を出してより良いものを作ろうと努力する、という好循環のね!

今の世の中は逆ですよね。生産者からすれば、誰が買うものかわからない、何が入ってようとわからない、どうせ値段だけでしか評価されない、だから不正をしてしまえる。それで良心が傷まないのは、買う人の顔が見えない流通システムだから。
大量生産大量消費には、その方が効率が良く、生産者は単一の商品をたくさん販売することで儲けを得て、消費者は均質なものを安く買えるという恩恵にもあずかってきた。
でも、無農薬のような生産効率の悪いもので採算を取ろうとすれば、高い値段で「こんなにいいものなんです、だから高いんです」と付加価値を付けて売らざるを得ない。あまり値段が高ければ、たくさんの人に買ってもらうというのが難しくなってきますよね。そこらへんが難しいところかな~と思います。


小難しい話になってしまいました・・・^^;
by tiny-tree 2009/03/08 23:37  URL [ 編集 ]
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