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「六ヶ所村ラプソディー」鑑賞の感想

「ハンドメイド」とは関係ないけど・・・「ナチュラルライフ」には関係あるかな、と思うので、レポ書こうと思います。

今日、隣の市で、鎌仲ひとみ監督作品「六ヶ所村プソディー」自主上映会があって、行ってきました。
青森県下北半島の付け根に位置する、六ヶ所村という僻地に作られた巨大な核燃料再処理工場を巡る人々のドキュメンタリーです。

P3070001.jpg

地域新聞の記事を見て行ったのだけど、生活クラブ生協も関わっていて、映画上映の実行委員長が、あらら、Kさんだったの?。知り合いでした。(やっぱりね、という感じですが)

それはさておき、やはりとても考えさせられる内容でした。

一番びっくりしたのは、原子力の研究をしている教授(京都大学小出裕章氏→彼の文章「核燃料サイクルの問題点と日本の原子力政策」)の話。
プルトニウムって、なんと100万分の1グラムで人を死に至らしめるほどの猛毒なんですって。
たった数十グラムで核弾頭1個分にも相当し、角砂糖1個分、20gもあれば200万人を殺傷する能力がある・・・!
それをエネルギーとして(平和に)利用しようとするとき、何千何万、何百万トンというレベルで管理しなければいけない。

現在(映画中の2006年頃)日本には43トンのプルトニウムがあるそうです。
六ヶ所が稼働する前には、イギリスやフランスに委託して、原発から出た使用済みの核燃料からプルトニウムを取り出したものを輸送してきているわけですが、250℃の高温で、近寄れば数秒で人が即死し、200℃に下がるまで100年もかかるという代物だそう。私の聞き取りが間違いでなければ・・・。
ちょっと耳を疑ってしまう数字なので、あってるか不安になってしまいましたが、
原水爆禁止日本国民会議のHP止めよう六ヶ所再処理工場などを見ると、やはりそのようなもののようです。
とにかく、想像を絶する、危険レベルのものなのです。
とても、人間が扱える代物ではない。教授の「プルトニウムを使う社会は来ない。来させてはいけない」という言葉は、常識的に考えれば、まっとうな感覚ではないでしょうか。

でも、原発はなくならないし、六ヶ所の再処理工場は、着々と工事が進んで行ってしまう。
これはどうしてか・・・

原発で働いている人の取材もありましたが彼の言葉が代表しているように思えました。
「仕方がない」
他に職がないから。子どもを食べさせていかなきゃならないから。生きていくために。他に選択肢がないから。
地球環境に負荷をかけない、石油に変わるエネルギーが必要だから。
危険でも、それと共存していくしかない、と。

でも、彼がコンビにでカップ麺を買っているシーンが象徴しているように感じましたが、それは「仕方ない」「他に選択肢がない」のではなく、選びとった結果なのではないのでしょうか。
「お金」や「電力」を必要とする、「便利な生活」を。
彼だけではなく、私も含めた、日本人が。

私たちは、いったい、どんな暮らし方をしたいと思っているのだろう・・・

六ヶ所の近隣で農業を営む方は再処理工場をさして「地雷」と表現してました。
「幸せな家庭を作りたいと家を建てても、敷地の中に地雷が埋まってたら安心して暮らせないでしょ。地雷を踏みさえしなければ、うまくいけば死ぬまででも、爆発しないで暮らせるかもしれないけど、よっぽど鈍感な人でない限り、そんなとこに住めないでしょう。」

私たちだって、この狭い日本の中に54基もの原発を抱え、核弾頭何千、何万発分ものプルトニウムを保有していて、使用済み核燃料は陸路で六ヶ所まで運ばれるという状況の中に暮らしているのです。
輸送途中に事故が起きたらどうなるか・・・自分のうちの近くで起きないという保障はないのです。(これって、テロの標的にはされないか?と考えるとむちゃくちゃぞっとします)

私たちはどうしても、「自分のこと」として考えられないかもしれない(私だって・・)けど、「自分ち」じゃなかったとしても、「となりの敷地」くらいの近さに、その地雷を抱えているといえるのではないでしょうか。

映画の中にもあったけど、「自分一人が反対したところで今更状況は変わらない」というあきらめ。
「ほんとはない方がいいと思うけど、私がそう言ったってどうにもならない」
でも、「原発で働きたくない」とみんなが言えば、働く人がいなければ動かないでしょう。
もっとお金を積んで、よそから働いてくれる人を引っ張ってくる?

経済産業省の原子力安全・保安院の委員の班目(まだらめ)氏の言葉。
「原子力で『安心』なんてないですよ。『わからないけどやってみよう』というところはある。何かが起こっても大丈夫なように余裕をみて、その中におさまるようにしてる。」
「処分地の問題は、結局最後は『お金』でしょ。(どこも受け入れたくない。だからお金で解決するしかない)」
「処分地の候補の場所のボーリング調査するだけで20億円も出してる。それだけ電力会社は儲かってるのでしょう。原発1基を1日止めると損失は1億円どころじゃないんじゃないですか。それを止める気はない。あるものはできる限り使いたい、というのは本音だと思いますよ」

イギリスでも再処理工場の事故が起こってから、その処理費用に5000億円がかかることになり、閉鎖が決まったそうです。
再処理工場の周辺では小児白血病が10倍も多く発生していて、その子どもの父親は再処理工場で働く労働者だそうです。
もう世界では、どこも原発からは撤退する方向。
日本だけ。何兆円ものお金をつぎ込んで。
イギリスで反対運動をしている人が言っていました。「病気になって初めてわかるのです」
大惨事が起きてから、ということにはならないでほしいです。

再処理工場が本格的に稼働すると、1日で、原発1基が1年で出す量に匹敵する放射性物質が環境に放出されるそうです。
大地だけでなく、海の汚染も起こり、黒潮に乗って私の住む千葉県沖にも達すると言われています。
六ヶ所周辺の、無農薬で丁寧に大事にお米を作っている方は、再処理工場が稼働してから「どんなに影響は微量と言われても、食べたくない」と消費者に言われ、周辺農家からは「評判を落とすようなことを吹聴しないでくれ」と言われ、危険性を訴えれば訴えるほど板挟みになっていく様子が、とても胸が痛かったです。

私たちにできることってなんだろう?
どうしたらこの状況を変えられるのでしょう?

まずできることは、意思表明することだと思います。
反対署名、カンパ、知事や村長に手紙を送る、メールをする。
一番いいのは、原発を推進している電力会社から電気を買わないことなのでしょう。
電気を買わないでエネルギーも自給自足できたらいいよな?。それぞれの家庭が自家発電しちゃう。そういうのが標準のスタイルになるような未来になったらいいな。
すぐには難しいけど、できるだけ節約したり、「キャンドルナイト」したり、自然エネルギーの研究開発に寄付したりするのもいいかも。
一人や二人の力では、痛くも痒くもないでしょうが、これが100人200人、1000人と数が増えてくればきっと力になるはず。
どんなことができるか、まずは、知恵を出し合うといいかも。
何人かで集まってキャンドルナイトをしながら、情報交換したり、未来を語り合ったりするといいかもしれませんね。
それ、企画してみようかしら。


また長くなってしまいました^^;
読んでいただき、ありがとうございます。

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by tiny tree  at 16:36 |  ナチュラルライフ考 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
Comments

No title

これはとても難しい問題ですね。
現時点で私達は化石燃料や原子力発電の力がなければ
生きていく事が出来ないでしょう。
それほどまでに先人の残してくれた知恵をないがしろにしてきました。
江戸時代の日本は太陽の恵みで
生きとし生きるものの全てが循環していましたが
それはとても手間の掛かる不自由な暮らしでもありました。
利便性を追求するあまり
先人の遺産を「古い」「不便」「面倒」と切り捨て
楽で快適な暮らしを追い求めてきてしまったんですよね。
原発の存在を否定するなら、その代替エネルギーの提案か
不自由を享受する覚悟が必要だと思います。
人類はどちらを選択するのでしょうね。
いずれにしても近い将来
選択をしなければならなくなる事は避けられないでしょう。
by comichiko 2009/03/09 23:33  URL [ 編集 ]

No title

comichikoさん
本当にそうですよね。。
小出教授は「エネルギーを無駄遣いしている現状のままでは、原発であろうと、他ののどんな自然エネルギーを開発しようと、CO2削減の目標達成は無理」とも言ってました。どこかで「これ以上の便利さは必要ない」という歯止めをかける覚悟は必要でしょうね。

映画の中で、原発に反対している菊川さんという人の生活が、農作物を作って自給的に暮らしていて、小鳥のさえずりや緑の息づかいの中にあるのに対して、原発で働いている人の暮らしのシーンがテレビを見てるような場面だったのも象徴的な感じがしました。手間はかかるけど自然の恵み豊かな暮らし。金銭的に豊かになるために、それは捨ててきたのが私たち。

でも、世界は脱原発に向かっているのだから、「やめる」と決めれば、何か道は見つかるのではないかなぁ。
by tiny-tree 2009/03/10 23:06  URL [ 編集 ]
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